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地球と一緒に頭も冷やせ! (ビョルン・ロンボルグ)

Posted on 2008/09/12 (金) 0:51
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地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す今日読んだ本。
地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す」(ビョルン・ロンボルグ (著), 山形 浩生 (翻訳))。
これは久しぶりに痛快におもしろかった本。

 要するにどういう本かというと、CO2って減らすとどんないいことがあるの? 地球が温暖化すると何が起こるの? といった素朴な疑問に膨大なデータを元に分かりやすく説明してくれる。

たとえばこんな感じ。

京都議定書を実行すると2100年の温度上昇はなにもしない場合の2.6度上昇に比べて2.42度の上昇に留まる。これは温度上昇を5年遅らせられる。(41P)

現在の京都議定書を実行すると今後一世紀に日本は1.5兆ドル使い2100年には0.04度の温温度変化を買うのに使われる(P58)

平均気温が上がると暑さによる死者が増える以上に寒さによる死者が減る。2度の上昇で暑さによる死者は2千人増加するが寒さによる死者は2万人減少する。(p34)

都市のヒートアイランドによる温度上昇は植樹、建物や舗装の色の変更などの対策により格安で温度を下げることができる。(P40)

気温が上がると雨が増えるので結果的に水の確保が困難な人たちは2085年には3億人程減る。(P183)

100年後の海水面上昇は約30センチ。これは過去150年で上昇した分とほぼ同じ。(P250)

 もちろん電力会社に払う金額は少なくしたい。それはそうだ。しかしなんでもかんでもCO2削減と言いだすのはホントかよ?と。しかも京都議定書のために温暖化対策費として日本だけで年間150億ドルも使われる大半は排出権取引というなにも生みださない無駄によその国に流れてしまうカネ。もっとマシな使い道があるだろう、というはなし。
ああ全くだ!
というわけで、熱くならないように全日本人に読んでもらって冷えてもらいたい本。

参考リンク:
洞爺湖サミット直前だからこそ読んでほしい本:『地球と一緒に頭も冷やせ!』とは?——訳者・山形浩生氏に聞く」(Business Media 誠)
s/と一緒に/の前に/g - 書評 - 地球と一緒に頭も冷やせ!」(404 Blog Not Found)
地球と一緒に頭も冷やせ! 」(池田信夫 blog)

地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す
地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す
ビョルン・ロンボルグ (著), 山形 浩生 (翻訳)
発売:ソフトバンククリエイティブ
発売日:2008-06-28
定価:¥ 2,100
ASIN:4797347236


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