Comistream Reader公開!

Posted on 2024/11/09 (土) 13:47
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Comistream Readerというオープンソースのコミックリーダーを公開しました。
WebサーバーやNASに設置してブラウザで読むタイプです。なのでiPadに電子書籍を転送することなくNASにある全ての電子書籍をどこでも読めるようになります。DockerでMacでもWindowsでも各社NASキットでも手軽に使えます。
こだわったポイントは高速性と効率性で、その上、それなりに多機能です。
なかでも一番強力な推しポイントは「クイック見開き」という機能で、iPadを縦位置でマンガを単ページで見ているときに長押しで見開き表示になります。パソコンだとスペースキーでなります。ウチは単ページ派なのでこれはすごい便利です。やはりたまに見開きで見たいページもあるので。iPadやスマホなら回転させても見開きになります。デモサイトで便利さを試してみてください。
Comistream Readerでクイック見開きしているスクリーンショット ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

一覧表示時にマウスホバーでプレビュー表示する機能も非常に便利だと思います。ただし、マウスがないデバイスでのUIは思いつかなかったので、この機能はパソコン専用です。デモサイトで試してみると、思ったよりもサクサク動くことがわかると思います。
Comistream Readerでプレビュー表示しているスクリーンショット  ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

サーバー設置型のコミックリーダーや書籍管理システムは、すでにCalibreKomgaのような多機能なものが数多く存在しています。Comistream Readerの特徴は、既存の環境に簡単に電子書籍リーダー機能を追加できる点です。

最近は紙を置く場所がいよいよなくなってきたので買うのも電子書籍が多くなっていたのですが、それでも既存の紙は段ボール数十箱分残っています。このComistreamのおかげで段ボールごとスキャン代行屋さんに送っていよいよ電子化して空間を確保しようと計画しているところです。いまは「漫画スキャン王」さんどうかな?と思ってます。

ウチのNASは、最初はSambaが動作する単純なファイルサーバーでした。その後、検索機能を追加するためにWebUIを導入しました。PDF以外のファイルもブラウザで閲覧したいと思い始めます。
その後、Nihondoさんが、irc #dameTunesの仲間内向けに、現在のComistream Readerの元となるPerlで書かれたコミックリーダー『Comistream』をリリースしてくれました。これは非常に使いやすく便利なもので、それをforkして機能を追加したり、PHPに移植したりしました。また、もともとあった検索機能と組み合わせて便利に利用していました。さらに、irc #dameTunesのnanaoさんが開発した横長画像自動分割や巻末での次巻案内機能も取り入れさせてもらいました。

このような経緯から、現在も検索機能、読書履歴機能、書籍情報表示機能、読後の続巻表示機能、ライブラリ統計情報、日次バッチなどの部分が分離された状態で存在しています。これらの機能は、建て増しとハードコーディングを続けてきたため、少し複雑な構造になっています(婉曲的表現)。
そのため、まずはコア機能であるリーダー部分をオープンソースとしてリリースします。

スクリーンショットや機能の詳細は公式ページをご覧ください。
インストールやセットアップはGitHubリポジトリをご覧ください。

Comistream Reader公式ページ:https://comistream.dcc-jpl.com/
GitHubリポジトリ:https://github.com/sorshi/comistream-reader
Comistream Readerデモサイト:https://comistream-demo.dcc-jpl.com/nas/Comic/

サンプル素材としてマンガ『ブラックジャックによろしく』素材をフォーマット加工して使わせていただいております。利用については「コミック電子書籍配信をトータルサポート|電書バト ブラックジャックによろしく フリーダウンロードページ」。クレジットはこちらです。「ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰」

2024年10月時点の令和最新版ウチのバックアップ環境

Posted on 2024/11/01 (金) 2:52
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なんとなくうちのバックアップ環境。
主要ストレージは次の4つ。
・メインマシンのMac
・NAS & NAS BackUp
・仮想基盤Proxmox
・メイン録画機

Macは内蔵SSD 1TBに外付けHDD 5TBの構成。これを外付け6TB HDDでTime Machineでバックアップを取る。そしてクラウドバックアップのBackblazeを契約してまるごとバックアップしている。最も重要度の高いデータはDropBoxに入れておく。そうするとDropBoxサーバー、ローカル、Time Machine、BackBlaze、DropBox同期してる別のPCと5箇所に保存されてることになって安心。DropBoxに直接入れたくない機密データはCryptomatorとか使うといいんではないかと思う。

そしてメインのNAS。「40ギガビットイーサネットへの道 1(MikroTik CRS326-24S+2Q+RM導入編)」で書いた40GbE NICといま12TBx2と8TBx2が入ってる。FreeNASでZFSでミラーリングしたものがストライピングしてる。RAID 1+0のZFS版。毎日ZFSスナップショットを自動的に採取して保存期間は大体3週間くらい。
週次バックアップでNAS Backupにzfs sendで差分バックアップする。こっちは8TB x3の構成で冗長性はなし。スナップショット保存期間は大体1年分くらい。
これらは実データが一箇所に固まってるんで、万が一の被災時を考えてファイルリストを採取してDropBoxに入れてある。これはなかなか画期的なアイデアではないかと自画自賛中。クラウドバックアップすると6USD/TB月なんで月120USDかかる計算。そこまでは高すぎて出ないなと。

仮想基盤のProxmoxが動くこの8月に構築したサーバーはSSD 1TBx2とSAS 900GBx2がそれぞれミラーリングしてるだけ。そしてSSDは新品だったのに2か月で認識しなくなっていまRMA中。16日目。いつ返ってくるのか。

そしてメイン録画機。8TBx4と6TBx2。これはDroboのBeyond RAIDにヒントを得て、全てのドライブを2TB単位でパーティションを切ってRAID5で連結して、それをLVMでつないでいる。mdadmはRAID5の拡張が簡単にできていいですな。RAID5はリビルド中にデータを失う確率が結構高いんで覚悟して運用すること。
参考リンク:「mdadm と LVM で作る、全手動 BeyondRAID もどき - 守破離

残りのパソコンやいろんなものは冗長化もバックアップもない感じ。ストレージ飛んでも困らないような使い方をする。以前の記事で書いたRaspberry PiはスーパーキャパシタをUPSにしてぶち切りされたら検知してシャットダウンするようにすればmicroSDまず壊れない(と思う)。
参考リンク:「ImageCanvas Annex » Raspberry Pi Zero用 簡易UPSの作成

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